見えないところに大切さがある – 水、土、風のはなし

先日、大地再生の会の講座に参加してきました。

大地再生の会のことを知ったのはつい数ヶ月前ですが、
この講座が、地元の珠洲で開催されるのは嬉しい。有難い。
能登での開催は今回で8回目になるそうです。

まずは車で15分ほどの集会場に集合。
その集会所の周りの環境を整えました。

なんの予備知識もない状態で参加したので、
まずはみなさんのやっていることを見よう見まねでやってみる。
傾斜のふもとは三角ホーで土をほぐす。
こうすることで地中のガスが抜けるそうです。

U字溝に沿って、同じく土をほぐす。
こうすることでU字溝の周りの水が地中に染み込み、地中の水脈とつながるようにしてあげるのだそう。

時々、立ち止まって風の流れを感じてみる。
どこが滞っているのか。
滞っていると、建物の中の風通しも悪くなり、湿気が溜まりカビが生えたり、
建物周辺でもヤブ蚊がたくさん発生したりする。

大地再生の会・代表の矢野さんが風の脈の作り方、風の通り道の作り方を見せてくれました。
仮払い機の先は金属の歯ではなく、硬いビニールのひも。

上の画像が風の道整え中で、
下の画像が風の道整え後。
手前のやぶがモサモサなのから流線型になっているのがわかる。

矢野さんが整え始めると、いい風が通り始めました。
さっきとは明らかに違う風量で。
そしてずーっとソヨソヨしてる。
すごいな。矢野さんには風が見えているのかな?

その後、芝が広がるところで、
点穴(地上の水の通り道になる節みたいな役割になる点)をうち(土をほぐす)
「ここだったらどういうふうに水が流れていくかな?」ということを想像しながら
水路的なものを作っていく。

毎日のちょっとした手入れで変わっていくと言う。
人が少し手を加えてあげるだけで、あとは自然が自ら整えていく、ということ。

その場にいて、風や水や土を感じて、必要なことをちょこちょこっとする。
“ちょこちょこ”っとの時も視覚と感覚で、質や量を見極める。
この日はまた新たな「自然と対話する方法」を学びました。

自然と協調して、自然の中で生きること、自然と共に生きること。
この知恵を筋肉にインストールすべく、また講座があったら参加しようと思います。
これは反復練習しないと、感覚として身につかない……きっと…。
でも逆を言ったら、反復練習したら、わかる世界だと思っています。
潜れなかった人が、何回もチャレンジして潜れるようになるように、
サザエがみえなかった人が、何回もトライして、サザエが獲れるようになるように。
風を感じて、土の固さを見て、水の流れをイメージしたり、地中の水脈を感じること。

この日午前中は珠洲市で活動、午後はお隣・輪島市の重蔵神社で活動しました。
また、神社のお手入れをさせていただけるというのは光栄なことでした。

帰りに三角ホーを買いに、早速コメリに行ったのは言うまでもありません。
(しかし17時で閉店していた笑)